Yahoo!ショッピング商品検索対策について

Yahoo!ショッピング商品検索対策について

Yahoo!ショッピングにおいて、出店者が広告をつかわない場合は商品検索対策を行わないと出店サイトや商品ページへの流入を確保することができません。オンリーワンな商品を売る場合、もくしは恐ろしく安い価格で販売できる場合はこの限りではありませんが、ほとんどの場合において他の出店店舗が扱うものを販売し、ある一定金額の近似値のなかで価格を設定して売る状況は同じのはずです。そこで広告を使わない場合、流入の最大のカギを握るのがYahoo!ショッピング内での検索結果です。ここでの対策がショップへの流入量に大きく反映されます。
ここでは、ユーザーがデフォルト設定の「おすすめ順」に限定し、ヤフーショッピングでの商品検索についてご紹介いたします。

Yahoo!ショッピング商品検索について

Yahoo!ショッピングではトップページに検索窓があり、そこに自由にワードを入力し、商品検索をすることができます。
Yahoo!ショッピング商品検索対策について 検索している図
例えば、「スニーカー」とワードを入力し、検索します。↑このように検索をします。

Yahoo!ショッピング商品検索対策について 検索結果画面
すると、「おすすめ順」の場合、ヤフーショッピング検索のアルゴリズムに則り、上から順番に表示されてきます。
この表示される際の順番が鍵となるわけですが、どのような法則性に従って順番がつくのでしょうか?

Yahoo!ショッピング内の「おすすめ順」の順位がつく基準については公開されておりません。
しかし、ショップ向けに公表している商品ページの作り方から、ある程度の方向性のようなものは読み取れます。

現在までのところ、検索ワード(この場合は「スニーカー」)とどれだけ商品ページが親和性があるか、どれだけユーザに役立つ商品ページなのかが検索のアルゴリズムの中心にあります。

(1)検索ワードと商品ページの親和性

(2)ユーザに役立つか

大きく分けて、この2つにつきます。
それぞれのパートごとに分けて、解説していきます。

検索ワードと商品ページの親和性について

Yahoo!ショッピングでは商品検索の意識した商品ページの作り方に言及し、
ワードの親和性に関連して以下のように公表しております。

商品名(name)
商品名には正確な商品名を入力し、記号などの修飾文字は付けないようにしましょう。

商品コード(code)
商品コードも検索対象になります。

キャッチコピー(headline)
キャッチコピーは、Yahoo!ショッピングの検索結果ページに表示されません。

商品情報(explanation)
検索対象項目であることを意識して、お客様目線でキーワードを盛り込みましょう。
お客様の視点を調べられるさまざまなツールがありますので、見つけて活用してみましょう。
(例)
-メーカー名やデザイナー名
-商品の詳細な仕様(材質/幅/重さなど)
-用途(プレゼントに、など)

製品コード(product-code)/ JANコード(jan)/ ISBNコード(isbn)
目的買い(買いたいものが決まっている)のお客様の場合、コードで検索をされる場合もあります。
そのようなお客様を逃さないためにも、メーカーのコードやJANコード、ISBNコードがある場合には入力しておきましょう。

キーワード検索対象ではありませんが、以下2つのフィールドも必ず設定し、各カテゴリの商品一覧にきちんと表示されるようにしましょう。
・プロダクトカテゴリ (product-category)……Yahoo!ショッピングのカテゴリで、商品を登録する該当カテゴリを指定します。これを設定することで、カテゴリの商品一覧に表示されます。
・スペック (spec1-5)……Yahoo!ショッピングの各カテゴリで、さらに商品を分類するための情報です。設定したスペックは、カテゴリを下った各ページで、「もっと条件を指定する」という欄に表示されます。 (スペックがないカテゴリもあり)

ここから読み解くと、テキストで入力する商品情報のほとんどにワードとの親和性を紐付ける要素があると解釈することができます。

まず、商品名、キャッチコピー、商品情報など、ここに関連するキーワードがあることが重要になってきます。
しかも引用にあるように【】など文字を目立たせるための記号はペナルティになることの含みをもたせた記述があります。
商品コードも検索の対象になります。この場合は商品番号やメーカー名など半角英数字を含む検索ロジックに影響があるようです。
例えば、nikeのair MAX を商品検索をする場合、商品ページにあるテキスト情報に加えて、製品コードなども意識して付ける必要があるようです。
商品名に NIKE air MAX と入れて、商品コードも nike-air-maxなどとすると効果的なのかもしれません。

また、「ひとことコメント(PC)」も検索結果に連動しているフシがあります。
ここに検索ワードとなるものを入れていくといいでしょう。

ユーザにとって役立つ商品ページか?

検索ロジック最大のポイントはここにあると思います。
正直、商品ページの出来栄えがあまり良くなくても、検索順位が上に来ているものがあります。
よくそういった商品ページを見ていくと、やはり商品自体も売れているページでお客様の評価が高かったり、レビューがたくさんついていたりします。

では、Yahoo!ショッピングの検索アルゴリズムが採用する、「ユーザーにとって役立つ商品ページか?」という基準について触れていきたいと思います。

Yahoo!ショッピングでは以下のように商品ページの品質について触れていいます。

商品検索の結果ページでは、お客様の入力した検索キーワードに関連した商品を、品質に基づきスコアの高い順に掲載します。
商品の品質は、検索キーワードとの関連性や商品の購入件数などを元に検索ごとに計算され、表示順位を決定します。

ここから読み取れることは、売れている商品ページは商品詳細ページについての品質も高いという風に認識しております。
それでは、品質の高いページについて詳細に検証してみましょう。

売れているページ = 良い商品ページ

表題の通り、一番は「売れている商品 = 良い商品ページ」これにつきます。
「売れている」ということから派生する事項は評価点、レビュー数、店舗都合キャンセルがないこと、などYahooショッピングとしてユーザに胸を張って紹介できるものを上位に並べる傾向があります。ですから、在庫が0のものは下の方に下がります。また、古くから出店している人の中には在庫設定をしていない商品などもYahooショッピングのアルゴリズムは嫌います。

明日つく・今日つくなどの物流面の好条件のところ

頼んだ商品がすぐ手元に到着する店舗の対応などを、検索条件に反映するようです。
対応が可能であれば、ぜひともやっていただき、タイトルや商品説明文に入れてみると効果的です。
ただし、実際にやってみて発送フローが間に合わずお客様から低評価をもらうと、検索結果も連動して下がる可能性があることをしさする発表もありますのでご注意ください。

送料無料

送料無料はお客様にとって非常にメリットとなります。そのことから、検索ロジックもこちらを優先する傾向があります。

画像を活用できているかどうか

Yahoo!ショッピングでは以下のように発表しています。

わかりやすい商品説明文や適切な商品画像を心がけることで、商品内容が正しくお客様に伝わり、より購入されやすいページができます。

画像についても触れています。商品詳細ページについては画像を20枚まで使えるようになりました。画像も少ないよりは多い方が有効だと考えているようです。
また、最近は画像認識の技術も進んでいますので、使っている画像もある程度読み取られているのではないでしょうか?
コピーした同じような商品画像よりは同じ商品でも色んな角度からの写真がある方が優位に働くことを示唆しています。

Yahooショッピングのサイト作りに貢献しているか

Yahoo!ショッピングはまだ新しいので、サイト構築に貢献するような商品登録の仕方に有意差をつける傾向があるようです。
例えば、JANコードの入力を推奨したり、Yahoo!ショッピング内の共通の商品分類分けが可能になる「スペック」の登録の徹底化を推奨しております。
こういったユーザーにとっても、Yahoo!ショッピングにとっても有用な商品ページにアドバンテージを与えているようです。

外部検索サイト対策について

Yahoo!ショッピングでは、外部の検索サイトのSEOをすることを推奨しております。
具体的には、ページの作り方そのものをGoogleなどの検索サイト向けに対策を立てるよう、Discription や 商品説明の仕方、画像の使い方などをするように勧めております。このことは何を意味するのか、直接的には分かりません。現状ではGoogleの検索結果はヤフーショッピングの商品ページを検索結果に優位性を与えているようには思えません。むしろ、Amazonや価格ドットコムなどの方が意図的に上に来るようになっている気がします。
Discription に関連ワードを散りばめ、商品説明文をしっかりとした内容のものを揃え、画像などもaltなどを有効に使い多めに使っていくといった従来のSEO対策の範疇でできることはやっておいたほうがいいかもしれません。

以上が、ワード検索を中心に考えた時の、現時点でのYahoo!ショッピングの傾向です。

あいまい検索にどこまで対応しているのか

実際にYahoo!ショッピングで商品検索をすると分かるのですが、「夏のおすすめ甚平」といれて検索をすると、
Yahoo!ショッピング商品検索対策について SEOロジック検証

画面全体がストアマッチ広告が表示されました。

その下からが自然検索の結果ですが、

Yahoo!ショッピング商品検索対策について SEOロジック検証その2

こちらは商品名に「夏おすすめ」とあるワードをもとに検索結果に拾い上げております。
商品をクリックして表示させてみましたが、商品説明などに何か特別なリード文があったりはしませんでした。
このことから考えると、商品名はYahoo!ショッピング検索では非常に有効で、あいまい検索という概念は現時点は無く、あくまで商品名の検索結果にフィルターを掛けているというのが実情ではないでしょうか?

このことから考えると、すでに売られている商品で勝負をする場合、自然検索からの流入を見込むのは非常に難しく、検索からの流入以外の対策を考える必要があります。