Yahoo!ショッピング検索結果の表示順位について
ストアクリエイターProに公開された検索ロジックについて
8月17日にストアクリエイターにヤフーショッピング担当者が公開した情報に実に興味深い記事がありました。
以下はストアクリエイターPro上に貼られていたリスト画像です
こちらリスト画像が貼られておりました。
以前より、商品名の検索キーワードの関連性について、並び順についてはなんとなく重要であることは分かっておりましたが、今回のこのリストからは明言されておりました。また、加点の基準が示されたことにより商品名をはじめ、検索キーワードを散りばめる際のガイドラインがこれまでより明確になりました。
このリストから分かること。
- 検索キーワードには並び順の概念があること
- 検索キーワードの近接具合という概念があること
- 商品名の適切な長さがあるということ
- 検索キーワードとプロダクトカテゴリーの親和性の概念
ストアクリエイターProに公表された検索の表示順位についてのまとめ
Yahoo!ショッピングの検索システムの表示順位についてまとめてみました。検索結果については「おすすめ順」、「売れている順」、「レビュー点数の高い順」、レビュー件数の多い順」、「安い順」、「高い順」などソート機能が充実しておりますが、それぞれにも検索の表示順位に関するアルゴリズムがおおよそ公開されております。
この中でも検索のデフォルトの「おすすめ順」についての表示順位についてメモしたいと思います。
なお、これらの検索機能のアルゴリズムは常にアップデートされているらしです。
Yahoo!ショッピングが公表する表示順位を上げるコツとは
以下、引用です。
商品検索の結果ページでは、お客様の入力した検索キーワードに関連した商品を、品質に基づきスコアの高い順に掲載します。
商品の品質は、検索キーワードとの関連性や商品の購入件数などを元に検索ごとに計算され、表示順位を決定します。
わかりやすい商品説明文や適切な商品画像を心がけることで、商品内容が正しくお客様に伝わり、より購入されやすいページができます。過度に装飾した商品名は検索結果の視認性を下げ、品質が低下してしまう場合があります。
また、不適切な商品説明はお客様の注文に結びつかず、結果として表示順位を下げてしまう可能性があります。
まず、ここで重要なのは商品ページには「品質」という概念があること。品質には「高・低」の概念があり順序付けられていること。この独自の「品質」の高い順に掲載されるということになります。つまりは検索での「おすすめ順」の表示順位をあげるには「品質」を高めなければならないということです。
Yahoo!ショッピングの商品ページの「品質」とは
以下、引用文を再度
商品検索の結果ページでは、お客様の入力した検索
商品の品質は、検索キーワードとの関連性や商品の購入件数などを元に検索ごとに計算され、表示順位を決定します。
わかりやすい商品説明文や適切な商品画像を心がけることで、商品内容が正しくお客様に伝わり、より購入されやすいページができます。
「検索キーワードと関連性や商品の購入件数などを元に検索ごとに計算され」とあり、「分かりやすい商品説明文や適切な商品画像を心がけることで、商品内容が正しくお客さまに伝わり…」とあります。つまりは、Yahoo!ショッピングのサーチ機能は、商品ページについて「閲覧者が分かりやすくページを閲覧することができるのか?」が大切であると考えているようです。
Yahoo!ショッピングのサーチ機能は、キーワードと関連した以下の点をもとに商品ページに有益可否かを判定するようです。
「説明文」
「画像」
「在庫数」
「購入件数」
検索項目についてのガイドライン
Yahoo!ショッピングでの検索対象項目は、以下の通りとなります。
- 商品名(name)
- 商品コード(code)
- キャッチコピー(headline)
- 商品情報(explanation)
- 製品コード(product-code)
- JANコード/ISBNコード(jan)
- ブランドコード(brand-code)
- プロダクトカテゴリ(product-category)
- 商品名(name)
- 商品名には正確な商品名を入力し、記号などの修飾文字(【】や[]■□※など)は推奨されません
- 商品コード(code)
- 商品コードも検索対象になる。
- キャッチコピー(headline)
- キャッチコピーにはひとくせありそうな雰囲気です。ここは商品名同様に過度な修飾文字は推奨されておらず、正確に入力する必要があります。また、ここに具体的には書かれてないが、おそらく「送料無料」や「ポイント**倍」など購入の際の直接的なメリットもまた品質を高めるのではないでしょうか。以下のYahoo!ショッピングのオフィシャルの引用文がこれらをうかがわせます。
キャッチコピーは、Yahoo!ショッピングの検索結果ページにも表示されます。商品の特徴を、お客様の目を引くような文で紹介しましょう。
- 商品情報(explanation)
検索対象項目であることを意識して、お客様目線でキーワードを盛り込みましょう。(例)
-メーカー名やデザイナー名
-商品の詳細な仕様(材質/幅/重さなど)
-用途(プレゼントに、など)
- 製品コード(product-code)/ JANコード(jan)/ ISBNコード(isbn)
目的買い(買いたいものが決まっている)のお客様の場合、コードで検索をされる場合もあります。
そのようなお客様を逃さないためにも、メーカーのコードやJANコード、ISBNコードがある場合には入力しておきましょう。
JANコードを入れることを推奨しております。Yahoo!ショッピングとして商品のデータベース化に貢献する商品を高く評価するきらいがあるようです。確かに価格で勝負できない場合などJANコードを入れて「最安の所を表示する」をされるとかなわないので、あえて入力をしない場合があります。
ケース・バイ・ケースだと思います。同一商品で価格の面でアドバンテージがある場合は入力してもいいと思います。
外部での検索エンジン対策についての言及
Yahoo!ショッピングでは一般のWEB検索についても対策をするように推奨しております。
その一例として、META descriptionの活用を促しております。これはYahoo!ショッピングがGoogleからの導線を狙っていることからであるとうかがえます。また、「商品説明」欄についてもYahoo!ショッピングの検索対象にならないとしながらも、サーチエンジン対策としての活用を推奨しております。
以下、引用です。
「商品説明」欄に入力した情報は、Yahoo!ショッピングの検索対象にはなりませんが、ウェブ検索サイトの検索対象にはなります。
ここではHTMLタグも使用できますので、商品に関する詳しい情報を記載しておくとよいでしょう。
「商品説明欄」はYahoo!ショッピングの検索対象になりません」とあります。こちらの情報をについてはGoogleなどの検索エンジンによって有益だと示唆しております。
この説明の信憑性がどの程度あるのか不明です。
在庫数
Yahoo!ショッピングストアクリエイターProでの発表によると在庫について以下のような見解をしめしております。
在庫のない商品は、商品リストの上位に表示されないばかりか、検索の対象から外れてしまいます
ここをゼロまたは未入力の場合は検索結果の表示順位を下げられてしまします。
プロダクトカテゴリの登録
Yahoo!ショッピングストアクリエイターProでの発表によると「プロダクトカテゴリ」について以下のような見解をしめしております。
お客様がカテゴリリストで商品を探している場合、「プロダクトカテゴリ」が登録されていない商品は表示されません。
販売機会を逃すことがないよう、必ず「プロダクトカテゴリ」は入力いただくことをお勧めします。
これはYahoo!ショッピングでのユーザビリティが高い商品ページに対して高く評価するということです。
検索順位のペナルティについて
Yahoo!ショッピングの検索順位は、ユーザにとって不利益になるような商品は大幅に減点をして検索順位に営業が出るようにする仕組みになっております。
以下、引用です。
ストアのなかに不適切な表現、違法商材の取り扱いがあると、出店者様の迷惑行為や違反行為となり、カテゴリリストの表示順位で大幅な減点となってしまいます。
このようなことがないよう、定期的にガイドラインのチェックをお願いいたします。
また、ストアの異常な閲覧数やお客様からのクレームなども減点対象となりますので、ご注意ください。
「低評価」や「在庫切れによるお店都合キャンセル」などがあった場合、検索順位に影響があることを示唆した発表です。
SPAM的な手法について
Yahoo!ショッピングが公開している、『Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン』(2017年12月15日改定)によると、検索順位をあげるための以下の行為を定めています。
(1)外部サイト URL のリンクを表示する場合は、お客様が外部サイトへのリンクであることが分かるようにしてください。また、Yahoo!ショッピングのほかの出店者様の「ストア」とのリンク設定をするときは、必ず双方同意のもとおこなってください。ただし、SEO 対策のための外部リンク購入やその他のスパム行為を禁止します。
(2) 商品ページ内において、文字サイズを極小に設定することや背景色と文字色に類似色を使用するなど、著しく視認性に劣る文字サイズや文字色の使用は禁止します。また、商品名やキーワードを多数羅列するなど検索目的のための記載は禁止します。
判定のアルゴリズムは明らかにされていないが、以前の法外なバックリンクや商品ページ内にホワイト・アウトしたキーワードなどもペナルティを受けることを示唆する内容である。